銅ピラー(Cu Pillar)・銅ポスト(Cu Post)・銅カラム(Cu Column)
自社製の設備・金型による、高精度な加工技術により、安定した寸法精度での加工を実現し、月産数億本~数百億本の生産対応が可能です。
製品の特長
スマートフォンやモバイル・5G通信機器などの高速通信に使用されるPOP(パッケージ オン パッケージ)構造の半導体パッケージ内で、部品内蔵基板のインターコネクトや、インターポーザー用ピンとして、はんだボールやめっきでのCuピラー、バンブに置き換わる新たな技術として、当社の銅ピラー、銅ポスト、銅ピンの使用が期待されています。
半導体チップの高集積化による端子数増大に対応するため、従来のはんだバンプや半田ボール、メッキによる銅ポストなどに代わり、より狭いピッチに対応するため微小経の銅(Cu)ピンを円柱ポスト状に配置し、半導体チップやパッケージのインターコネクト、インターポーザとして電気接続します。
狭ピッチ化を実現可能すると同時に、高さ方向も自由に設計できます。また、点接点から面接点になることにより、接合強度の強化を実現できます。
銅ピラー(Cu Pillar)・銅ポスト(Cu Post)・銅ピンはめっき加工での銅(Cu)の柱(ピラー)を積層形成する工法と、微小の端子ピンを配置する工法があります。当社では長年微小端子ピンを製造してきた技術を活かし、銅ピラー(Cu Pillar)・銅ポスト(Cu Post)・銅ピンとして使用可能なレベルの高精度な微小端子、マイクロピンの安定供給が可能です。
極小端子、マイクロピンについての説明(端子ピンの基礎)ページもご覧ください。
関連製品:極小ピン・極細ピン・マイクロピン
当社では、CPU用端子にて世界トップシェアを実現した実績を活かし、高品質で高い生産能力にてご対応いたします。
銅ピラーピンとソルダボール、めっき積層の比較
銅ピラーピン | ソルダーボール | 積層めっき | |
---|---|---|---|
高さ(H) ピッチ(P) |
H: 自由度ありP: ソルダーボールと同じ高さで更に狭ピッチ配置が可能 | H<P (狭ピッチ不可) 高さ(H)とピッチ(P)を同じ大きさにしかできない |
H>P 可能 (狭ピッチ可能) P 可能(狭ピッチ可能) |
接続 | 強(面接触) |
弱(点接触) |
強(面接触) |
形状 |
選択可能 |
球のみ |
円柱形状 ※積層の場合あり |
参考規格
φ0.06mm~(ストレートピン、シングルヘッダーピン(Tピン))
線径、ツバ下径、ツバ厚、ツバ径、アスペクト比、更なる微細な径につきましては、ご相談ください
形状
ストレートタイプ(円柱)、ヘッダー(Tピン)タイプ等
主な用途
半導体パッケージ内のインターコネクトピンとしての銅ピラー(Cu Pillar)・銅ポスト(Cu Post)・銅カラム(Cu Column)
PoP(Package on package)、FOWLP(Fan-out wafer level package)SiP(System in Package)、SoC(System on Chip)、2.5D・3D Package他、各種半導体ICパッケージ内接続端子ピン、インターポーザー用端子ピン
材質
銅系金属、各種銅合金
めっき表面処理仕様
Sn錫めっき、Niニッケルめっき、Au金めっき、等
よくあるご質問(Q&A)
Q:Cuピラーにめっき処理は可能ですか?
A:可能ですが、形状や厚み、めっきの種類に制限がございます。
詳細はお問い合わせください。
Q:どのように製造していますか?
A:当社のオリジナル設備により、ワイヤー材を切断・叩くなどの方法で加工をする、圧造(冷間鍛造)加工によって製造しています。
Q:寸法精度はどのくらいですか?
A:全長にもよりますがおおよそで±10μm以内の精度で加工しています。詳しくはお問い合わせください。
Q:基板に実装したいのですが、エンボスリールやトレイに梱包はできますか?
A:一部ですが形状、寸法、数量により対応可能なものもございます。
詳しくはご相談ください。
Q:両方の端面だけに厚めっきしたいのですが、対応可能でしょうか?
A:残念ながらCuピラーの部分めっきは対応できません。
- ※規格(線径、長さ、めっき)、材質等におきましては、別途ご相談にて対応させていただきます。
この製品は、冷間鍛造にて加工されます。冷間鍛造はプレス加工より金型費を低く抑えることができ、切削加工より加工単価を低く抑え大量生産が得意など、多くのメリットがあります。