スリーブ端子(ピンホルダー)
スリーブ端子(ピンホルダー)とは
スリーブ端子(ピンホルダー)とは、端子が管状で、その内側でピンを支えるための製品です。スリーブ端子(ピンホルダー)は、線材(ワイヤー)を管状に圧造加工して製品にします。
ピンホルダーは別名「スリーブ」「スリーブピン」「ホルダー」「ターミナルホルダー」と呼ばれます。
※スリーブ端子の形状には、特許がある場合がございますので、確認が必要となります。
※めっきについては、ニッケルめっき、金めっき、めっき無しの対応が可能です。
スリーブ端子(ピンホルダー)の強み
当社のスリーブ端子(ピンホルダー)は、長年の経験から培った独自の圧造技術を用いて、線材に穴をあけて、パイプ状に加工をしております。
また、加工機も自社で設計・製造を行っていることから、精度の高い製品作りを可能にします。
スリーブ端子(ピンホルダー)は、一般的には穴開け加工して製造しますが、加工の手間が掛かります。
当社の圧造加工では、製品1個当たりの加工スピードを速くすることが出来る為、コストを抑えた製品を提供する事が出来ます。
スリーブ端子(ピンホルダー)の製造工程
➀線材カット→②穴開け(パイプ状に加工)→③ツバ造形
スリーブ端子(ピンホルダー)の使われ方の例
スリーブ端子(ピンホルダー)は、穴が空けられない基板に、プレスフィットピンや端子・ピンを接続する際に使用します。
(スリーブ端子を基板の上に立てて、基板上に穴を作るイメージです)
スリーブ端子(ピンホルダー)は、IGBTモジュールや、SiCモジュール等のパワー半導体の基板に使用されます。
IGBT・SiCモジュール等のパワー半導体の採用例
IGBT・SiCモジュール等のパワー半導体は、HEV/EVや電車などのインバータ用、UPS(無停電電源装置)、家電(エアコン等)用途など様々な分野で使用されています。
スリーブ端子(ピンホルダー)のメリット
基板のスルーホールと同様の働きをする為、端子を基板へはんだ付けする工程が不要になります。
当社で管状に加工している事から、管の内径公差を厳しく管理する事が可能です。
スリーブ端子(ピンホルダー)とプレスフィット端子
当社のプレスフィット端子を使用する場合は、相手側基板とのはんだ付けが不要になります。
- 当社のプレスフィット端子は、線材(ワイヤー)から加工が出来ます。
- 線材(ワイヤー)からのプレスフィット端子は、条材からの加工に比べて圧造型費・材料ロス・めっき費の低減が可能です。
- プレスフィット部はニードルアイ型になります。
- ⇒ 【プレスフィット端子・ピンについて】のページへ
スリーブ端子(ピンホルダー)と自動挿入機
IGBTモジュール等のパワー半導体の基板に立てた、スリーブ端子(ピンホルダー)にピンを圧入する際、自動で挿入する自動挿入機(ファインサート)の販売も行っております。
自動挿入機をご利用の際の端子の形態は、連続ピンになります。
よくあるご質問
Q:特許保証はできますか?
A:弊社ではお客様よりご提供いただいた仕様による受託加工のため特許保証はできません。ご採用にあたってはお客様ご自身による関連特許の確認をお願いします。
Q:エンボス梱包はできますか?
A:エンボス梱包による出荷対応可能です。
Q:形状の自由度はどの程度ありますか?
A:外径、内径、ツバ径など対応できる寸法が限られている箇所がございます。詳細はお問い合わせください。
Q:ピンの挿入設備は販売できますか?
A:弊社のピンをご利用いただくことを前提に、ピン挿入機『FINESERT』の販売が可能です。お客様のご要望に応じてカスタム対応をすることができます。詳細はこちらをご参照ください。
※規格(線径、長さ、めっき)、材質等におきましては、別途ご相談にて対応させていただきます。